紅茶をどうぞ
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
[祭] 閃く (続き)
頂いたリクエスト内容の後半部分を思いっきり書き忘れていたので、補足として続きを書き足しました。
「英の料理を普通に美味しいと思って食べてくれる誰かと、英の姿を見てる米と、それを物凄く面白くなく思っていることをきちんと伝えられる米が見れますように!」の太字部分が下記になります。
素で忘れてしまっていました……本当に済みません! 少しでも萌えて頂けると嬉しく思います。
フィンランドが帰ってから数分後、見送りに出ていたアメリカとイギリスは静かなリビングへと戻って来た。
後片付けは三人で行ったためとても早く終わり、あとはゆっくりと寝るまでの時間を過ごすだけだ。
アメリカはソファに腰掛け、イギリスが特別に淹れてくれた珈琲をブラックで飲みながらテレビをつけた。機嫌がいい時、彼はこうやって滅多に淹れてはくれない珈琲を淹れてくれる。
豆は少量のブルーマウンテン(なんとピーベリーだ)を定期的に買って来て、わざわざ自宅で挽いてくれているので、いつ飲んでも香り豊かで味わい深い。料理の腕前はさっぱりだが、本当にイギリスはこと飲み物に関しては無類のセンスを誇っているようだ。
自分用に優しい香りのミルクティーを淹れたイギリスが、アメリカの隣に腰掛ける。そしておずおずといった素振りでこちらに近付いてきた。肩が触れ合えば彼は幸せそうな顔をして両目を閉ざす。
アメリカが料理を褒めたことがよっぽど嬉しかったのだろう。普段は絶対にやらないような甘え方をしてくるものだから、なんとも言えない気恥ずかしさを感じた。
たったの一言で彼はこんなにも喜んでくれる。それが取りも直さずイギリスが自分を本当に愛してくれているんだなぁというのが分かって、嬉しくて仕方がない。
とことん頑固で意地っ張りで自尊心の塊のような人だけど、一面ひどくナイーブで素直な面を持っている彼は、些細な事で簡単に揺れ動いてしまう。それが時に喧嘩になり罵り合いを生む結果になるのだが、お互い素直でないのでいつも謝るチャンスを探す羽目になってしまうのだ。
こんなふうに穏やかな夜は久し振りではないだろうか。これは東洋の島国の『嘘も方便』とやらに大感謝だ。
「ね、イギリス。フィンランドはよく来るの?」
和やかな雰囲気に任せて、ずっと気になっていたことを質問する。イギリスはんー?と目を閉ざしたまま口元を弛めた。
「あいつとはたまに一緒に料理作ってるんだ。お互い味にはあんまこだわらない性質だから結構話合うし」
「楽しい?」
「あぁ。俺の手料理食ってくれるしな」
「…………」
確かにフィンランドはイギリスの手料理を食べてくれる数少ない友人ということになるのだろう。だから余計に彼が嬉しく思うのも仕方がない。
だが、やはりアメリカとしてはモヤモヤと胸中に広がる不快感は消せなかった。納得いかない、というよりもむしろこれは純然たる感情に基づいているのだが、はっきり口に出すのは躊躇われた。
それでも伝えなければなんとなく気が済まないのも事実だ。
「アメリカ?」
黙りこんだアメリカを不審そうにイギリスが見る。
翡翠色の瞳がアルコールも入っていないのにどこか潤んでいるように見え、どうも調子が狂って仕方がない。
いつもこうだったらいいのに、と自分のことは棚に上げてアメリカはそっと手にしたカップをテーブルに置いた。そしてイギリスの手からも紅茶を取り上げると同じようにソーサーに戻し、ゆっくりと見上げてくる頬に両手を押し当てた。
男にしては充分柔らかな肌の感触が心地良い。
「俺も、君の手料理はずっとずっと昔から食べてるよ」
「……? あぁそうだな……お前、なんだかなんだ言いつつ、食べてくれてるよな」
「うん。だから君が作った料理を、食べられるのは俺だけだって思ってた」
「あー……確かに、他の国の奴らはみんな俺の料理を貶して、見向きもしない。そりゃ俺だって自分の料理が下手なのは分かってるさ。不味いってことも。でも……作るの好きなんだよなぁ」
イギリスははぁ、と溜息をこぼして哀しげに瞳を揺らした。自分で言いながらもそれなりにショックなのだろう。
だがこちらとしては、一応不味いという自覚症状はあったのか、と幾分ほっとしてしまう。無自覚だったら相当どうかと思っていたので、その点については常識的な範囲内にとどまっていると確認出来ただけでいいのかもしれない。
アメリカは上目遣いで見上げてくるイギリスの額に、優しく唇を落として宥めながら続けた。
「だから、フィンランドが君の料理を普通に食べてる時、俺、ちょっとムッとしたんだよね」
「え、なんでだ?」
「わからない?」
「……わからない」
ちっとも意味不明、といった顔で見つめてくるものだから、アメリカもまた溜息をついてしまいながらイギリスの鼻先に小さなキスをした。
本当にこの人はどうしようもないなぁと言うように。
「俺だけの特権だと思っていたから。俺だけが、君の手料理を食べる事が出来るのってさ……つまり俺だけ特別ってことだろう? だから他にも同じ事が出来る奴がいるのって、ちょっと、いやかなり面白くなくてね」
「……アメリカ……」
「分かってもらえたかな?」
そして確認するように額と額を触れ合わせて、その目を覗き込めばイギリスは湯気が出そうなほど真っ赤になって、マジかよ……と呟いた。
うっすらと涙さえ浮んだ眼差しには本当に嬉しい、という気持ちが溢れている。
「あのさ、アメリカ……」
「なんだい?」
「俺が、どうして料理が好きになったか、お前分かるか?」
「今度は君から質問なんだね。うーん、君が料理をはじめたのって、やっぱり俺と出会ってからだよね?」
昔を思い出しながらそう言えば、こくんとイギリスは頷く。初めて彼が食事を作ってくれた日のことを、今でもアメリカは鮮明に覚えていた。
なんと言っても彼は包丁の使い方ひとつ知らなかったのだ。戦闘用ナイフを威嚇するような持ち方で手にし、じゃがいも相手に振り下ろす。その姿を見て怯えて泣いた子供に彼は、ものすごく不器用な笑顔を見せながら精一杯ご機嫌取りをしていたものだ。
その夜、出来上がった料理はこの世のものとは思えない異臭を放ち、触れるのも躊躇われるような見目をもってして、再びアメリカを泣かせたのだが、思えば当時の彼が料理など出来るはずもない。
つまりイギリスはあの日を境に勉強をはじめたのだろう。もともと凝り性なところがある彼だから、すぐにのめりこんだに違いないが、それでも最初の頃は苛立って包丁をまな板に突き刺していたのを何度も目撃した。
そんなイギリスがいつから「料理が好き」になったのだろうか。
考え込み、押し黙っているとイギリスがそっとアメリカの手に手を重ね合わせて来た。
そしてゆっくりと目を閉じると少しだけ照れくさそうに言う。
「お前が、美味しいって言ってくれた日からだ」
「え?」
「アメリカが俺の料理を、はじめて美味しいよって言ってくれた時から、俺は料理が凄く好きになった。たぶんお前のことだから……俺に気を使ってくれたんだろ? 本当は美味しくないのに、そう言ってくれたんだってすぐに分かった」
思いがけないイギリスの言葉に、アメリカは何も言えず沈黙を続けるしかなかった。茫然と目の前の顔を見つめてしまう。
まさか最初から気付かれていたとは思いも寄らなかった。だが、考えてみればイギリスは外交能力に長けた「大英帝国」だったのだ。子供の簡単な嘘くらい見破れなくてどうする。
きっと彼は、そうまでして自分を喜ばせようとしたアメリカの気持ちが嬉しくて、いつもああやって心の底から笑っていたのだろう。
「だから、いつか本当に美味しいと言ってもらえるような料理を作りたいと思ったんだ。ちゃんとお前が喜んでくれる料理を作りたいって。……結局未だに駄目なんだけどな」
「……君、気付いていたんだね」
「でも嬉しかった。嘘でもお前が俺のこと、ちゃんと考えてくれてるって分かって、本当に嬉しかったんだ」
普段だったら照れくさくて言えない言葉も、今なら言える気がするのか、イギリスはまっすぐ目を合わせると素直に感謝の気持ちを述べる。
「ありがとう、アメリカ」
「……こちらこそ、いつもありがとうイギリス」
こんなふうに彼から礼を言われてしまうのは、どこか筋違いな気もしないでもなかったが、アメリカもまたイギリスの肩に額を押し当てて小さくありがとうを繰り返した。
本当は感謝しなければならないのは自分の方なのに。
イギリスはいつだってどんな時だって、ただアメリカに喜んでもらおうと、それだけの為に頑張っていた。苦手な料理は勿論の事、手を怪我しながらおもちゃの兵隊を作ってくれたり、細々した日常生活のあらゆることを気遣ってくれたのだ。
それをアメリカはいつも当たり前のように受け入れて、与えられるのが当然だとでもいうように手に入れてきたのだから、今思えば随分と贅沢な話だった。
ああもう恥ずかしくてたまらない。でもイギリスはとても幸せそうだし、自分も幸せだし、今夜は本当にいい日だ。
「フィンランドに感謝だね」
「…………?」
囁いてそっと唇にキスを落とせば、イギリスもまた静かに両目を閉ざした。
きっとこれはいくつもの偶然が重なって出来た奇跡。
彼と出会ったのも、彼を選んだのも、彼が好きなものも。
そして長い長い時間をかけて、彼と過ごし彼を愛したのも。
みんなみんな自分だけの大切なもの。
―― アメリカだけのイギリスがここにいるのだ。
「英の料理を普通に美味しいと思って食べてくれる誰かと、英の姿を見てる米と、それを物凄く面白くなく思っていることをきちんと伝えられる米が見れますように!」の太字部分が下記になります。
素で忘れてしまっていました……本当に済みません! 少しでも萌えて頂けると嬉しく思います。
フィンランドが帰ってから数分後、見送りに出ていたアメリカとイギリスは静かなリビングへと戻って来た。
後片付けは三人で行ったためとても早く終わり、あとはゆっくりと寝るまでの時間を過ごすだけだ。
アメリカはソファに腰掛け、イギリスが特別に淹れてくれた珈琲をブラックで飲みながらテレビをつけた。機嫌がいい時、彼はこうやって滅多に淹れてはくれない珈琲を淹れてくれる。
豆は少量のブルーマウンテン(なんとピーベリーだ)を定期的に買って来て、わざわざ自宅で挽いてくれているので、いつ飲んでも香り豊かで味わい深い。料理の腕前はさっぱりだが、本当にイギリスはこと飲み物に関しては無類のセンスを誇っているようだ。
自分用に優しい香りのミルクティーを淹れたイギリスが、アメリカの隣に腰掛ける。そしておずおずといった素振りでこちらに近付いてきた。肩が触れ合えば彼は幸せそうな顔をして両目を閉ざす。
アメリカが料理を褒めたことがよっぽど嬉しかったのだろう。普段は絶対にやらないような甘え方をしてくるものだから、なんとも言えない気恥ずかしさを感じた。
たったの一言で彼はこんなにも喜んでくれる。それが取りも直さずイギリスが自分を本当に愛してくれているんだなぁというのが分かって、嬉しくて仕方がない。
とことん頑固で意地っ張りで自尊心の塊のような人だけど、一面ひどくナイーブで素直な面を持っている彼は、些細な事で簡単に揺れ動いてしまう。それが時に喧嘩になり罵り合いを生む結果になるのだが、お互い素直でないのでいつも謝るチャンスを探す羽目になってしまうのだ。
こんなふうに穏やかな夜は久し振りではないだろうか。これは東洋の島国の『嘘も方便』とやらに大感謝だ。
「ね、イギリス。フィンランドはよく来るの?」
和やかな雰囲気に任せて、ずっと気になっていたことを質問する。イギリスはんー?と目を閉ざしたまま口元を弛めた。
「あいつとはたまに一緒に料理作ってるんだ。お互い味にはあんまこだわらない性質だから結構話合うし」
「楽しい?」
「あぁ。俺の手料理食ってくれるしな」
「…………」
確かにフィンランドはイギリスの手料理を食べてくれる数少ない友人ということになるのだろう。だから余計に彼が嬉しく思うのも仕方がない。
だが、やはりアメリカとしてはモヤモヤと胸中に広がる不快感は消せなかった。納得いかない、というよりもむしろこれは純然たる感情に基づいているのだが、はっきり口に出すのは躊躇われた。
それでも伝えなければなんとなく気が済まないのも事実だ。
「アメリカ?」
黙りこんだアメリカを不審そうにイギリスが見る。
翡翠色の瞳がアルコールも入っていないのにどこか潤んでいるように見え、どうも調子が狂って仕方がない。
いつもこうだったらいいのに、と自分のことは棚に上げてアメリカはそっと手にしたカップをテーブルに置いた。そしてイギリスの手からも紅茶を取り上げると同じようにソーサーに戻し、ゆっくりと見上げてくる頬に両手を押し当てた。
男にしては充分柔らかな肌の感触が心地良い。
「俺も、君の手料理はずっとずっと昔から食べてるよ」
「……? あぁそうだな……お前、なんだかなんだ言いつつ、食べてくれてるよな」
「うん。だから君が作った料理を、食べられるのは俺だけだって思ってた」
「あー……確かに、他の国の奴らはみんな俺の料理を貶して、見向きもしない。そりゃ俺だって自分の料理が下手なのは分かってるさ。不味いってことも。でも……作るの好きなんだよなぁ」
イギリスははぁ、と溜息をこぼして哀しげに瞳を揺らした。自分で言いながらもそれなりにショックなのだろう。
だがこちらとしては、一応不味いという自覚症状はあったのか、と幾分ほっとしてしまう。無自覚だったら相当どうかと思っていたので、その点については常識的な範囲内にとどまっていると確認出来ただけでいいのかもしれない。
アメリカは上目遣いで見上げてくるイギリスの額に、優しく唇を落として宥めながら続けた。
「だから、フィンランドが君の料理を普通に食べてる時、俺、ちょっとムッとしたんだよね」
「え、なんでだ?」
「わからない?」
「……わからない」
ちっとも意味不明、といった顔で見つめてくるものだから、アメリカもまた溜息をついてしまいながらイギリスの鼻先に小さなキスをした。
本当にこの人はどうしようもないなぁと言うように。
「俺だけの特権だと思っていたから。俺だけが、君の手料理を食べる事が出来るのってさ……つまり俺だけ特別ってことだろう? だから他にも同じ事が出来る奴がいるのって、ちょっと、いやかなり面白くなくてね」
「……アメリカ……」
「分かってもらえたかな?」
そして確認するように額と額を触れ合わせて、その目を覗き込めばイギリスは湯気が出そうなほど真っ赤になって、マジかよ……と呟いた。
うっすらと涙さえ浮んだ眼差しには本当に嬉しい、という気持ちが溢れている。
「あのさ、アメリカ……」
「なんだい?」
「俺が、どうして料理が好きになったか、お前分かるか?」
「今度は君から質問なんだね。うーん、君が料理をはじめたのって、やっぱり俺と出会ってからだよね?」
昔を思い出しながらそう言えば、こくんとイギリスは頷く。初めて彼が食事を作ってくれた日のことを、今でもアメリカは鮮明に覚えていた。
なんと言っても彼は包丁の使い方ひとつ知らなかったのだ。戦闘用ナイフを威嚇するような持ち方で手にし、じゃがいも相手に振り下ろす。その姿を見て怯えて泣いた子供に彼は、ものすごく不器用な笑顔を見せながら精一杯ご機嫌取りをしていたものだ。
その夜、出来上がった料理はこの世のものとは思えない異臭を放ち、触れるのも躊躇われるような見目をもってして、再びアメリカを泣かせたのだが、思えば当時の彼が料理など出来るはずもない。
つまりイギリスはあの日を境に勉強をはじめたのだろう。もともと凝り性なところがある彼だから、すぐにのめりこんだに違いないが、それでも最初の頃は苛立って包丁をまな板に突き刺していたのを何度も目撃した。
そんなイギリスがいつから「料理が好き」になったのだろうか。
考え込み、押し黙っているとイギリスがそっとアメリカの手に手を重ね合わせて来た。
そしてゆっくりと目を閉じると少しだけ照れくさそうに言う。
「お前が、美味しいって言ってくれた日からだ」
「え?」
「アメリカが俺の料理を、はじめて美味しいよって言ってくれた時から、俺は料理が凄く好きになった。たぶんお前のことだから……俺に気を使ってくれたんだろ? 本当は美味しくないのに、そう言ってくれたんだってすぐに分かった」
思いがけないイギリスの言葉に、アメリカは何も言えず沈黙を続けるしかなかった。茫然と目の前の顔を見つめてしまう。
まさか最初から気付かれていたとは思いも寄らなかった。だが、考えてみればイギリスは外交能力に長けた「大英帝国」だったのだ。子供の簡単な嘘くらい見破れなくてどうする。
きっと彼は、そうまでして自分を喜ばせようとしたアメリカの気持ちが嬉しくて、いつもああやって心の底から笑っていたのだろう。
「だから、いつか本当に美味しいと言ってもらえるような料理を作りたいと思ったんだ。ちゃんとお前が喜んでくれる料理を作りたいって。……結局未だに駄目なんだけどな」
「……君、気付いていたんだね」
「でも嬉しかった。嘘でもお前が俺のこと、ちゃんと考えてくれてるって分かって、本当に嬉しかったんだ」
普段だったら照れくさくて言えない言葉も、今なら言える気がするのか、イギリスはまっすぐ目を合わせると素直に感謝の気持ちを述べる。
「ありがとう、アメリカ」
「……こちらこそ、いつもありがとうイギリス」
こんなふうに彼から礼を言われてしまうのは、どこか筋違いな気もしないでもなかったが、アメリカもまたイギリスの肩に額を押し当てて小さくありがとうを繰り返した。
本当は感謝しなければならないのは自分の方なのに。
イギリスはいつだってどんな時だって、ただアメリカに喜んでもらおうと、それだけの為に頑張っていた。苦手な料理は勿論の事、手を怪我しながらおもちゃの兵隊を作ってくれたり、細々した日常生活のあらゆることを気遣ってくれたのだ。
それをアメリカはいつも当たり前のように受け入れて、与えられるのが当然だとでもいうように手に入れてきたのだから、今思えば随分と贅沢な話だった。
ああもう恥ずかしくてたまらない。でもイギリスはとても幸せそうだし、自分も幸せだし、今夜は本当にいい日だ。
「フィンランドに感謝だね」
「…………?」
囁いてそっと唇にキスを落とせば、イギリスもまた静かに両目を閉ざした。
きっとこれはいくつもの偶然が重なって出来た奇跡。
彼と出会ったのも、彼を選んだのも、彼が好きなものも。
そして長い長い時間をかけて、彼と過ごし彼を愛したのも。
みんなみんな自分だけの大切なもの。
―― アメリカだけのイギリスがここにいるのだ。
PR